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慢性肝炎と血小板

血小板の数値で慢性肝炎、肝硬変の進行度がわかる

慢性肝炎といっても、ほとんど正常に近い慢性肝炎もあれば、ほとんど肝硬変に近い肝硬変もあります。肝硬変もまたほとんど慢性肝炎に近い肝硬変もあれば、腹水、食道静脈瘤を伴う完璧な肝硬変もあります。腹水などがあれば、肝硬変なんだろうなとわかりますが、症状のない場合、自分がどのような状態か、よくわかりません。GOT,GPT,ビリルビンなどはその時々の値であって、もちろん低い方がいいのですが、高ければ高いほど肝硬変だということはありません。例えば急性肝炎の時はGOT,GPTは1000以上あがることも、まれではないですし、GOT,GPTが正常でも肝硬変ということは、いくらでもあります。では何を目安にしたらいいのでしょうか?それは血小板の数値をみれば、だいたいわかります。肝臓が悪くなってくると、だんだん肝臓の門脈の流れが悪くなってきてしまい、血液が渋滞してきます。その結果、その前にある脾臓という臓器も血液が渋滞してきてしまい、その結果脾臓が腫れてきます。脾臓という臓器は血小板を壊すところで、人は骨髄で血を作りながら、脾臓で壊していつもある程度新しい血液が流れているようにできています。ちょうどお風呂と似ています、風呂桶に新しいお湯が流れながら、お風呂のお湯があふれていると、常に新しいお湯が風呂桶にたまっているような感じです。慢性肝炎が進むと、脾臓はどんどん腫れてきて、その結果血小板の壊す量が増えてしまい、結果血液中の血小板が低下していきます。慢性肝炎、肝硬変かどうかの診断は肝臓の組織をみて行いますが、勤務医の頃はよく肝生検を行っていましたが、血小板は特別な血小板の病気でもない限り、20万以上ですが、10万ぐらいの人は一部肝硬変の組織を認めていました。肝硬変は代償性肝硬変と非代償性肝硬変があり、非代償性肝硬変の方が悪く、代償性とは組織的には肝硬変なのに、まだ肝臓がんばっていて、すなわち代償して、まだ腹水とか食道静脈瘤などがない状態です。血小板が5,6万では非代償性肝硬変が考えられます。結局血小板が少ないほど進行していて、10万ぐらいを堺にして、それより多ければ慢性肝炎、それ以下だと肝硬変というのが、私のイメージです。