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褥瘡のアセスメントについて

褥瘡がみつかれば、まずはステージの分類(深さの分類)を行い、褥瘡に感染の徴候はあるのか・壊死組織の有無などについて判断します。

まずステージ分類(NPUAPの分類)についてお話したいと思います。

ステージ分類を判断する。

ステージ分類とは組織の欠損の程度を肉眼的に直感的に判断できるアセスメントツールです。

分類は4つに分けられます。

  • ステージⅠ  皮膚に皮内出血や圧迫によっても消えない発赤がみられた場合
  • ステージⅡ  表皮剥離したり、びらん・水泡が出来た場合。また表皮の一部が黒色または黄色に壊死している場合
  • ステージⅢ  組織の欠損が、皮下組織にまで及んでしまった場合  
  • ステージⅣ  組織の欠損が、筋膜を超え筋肉や骨にまで至った場合

褥瘡を作らないことが一番重要ですが、もし褥瘡が出来てしまってもステージⅡであれば、適切に治療ができれば1ヶ月で治癒できると思われます。

しかしステージⅢになると、4〜5ヶ月はかかると思われますので、なるべく早期に発見することが大切です。

次に感染の有無や壊死組織の有無などについての判断をします。

感染の有無の判断

・感染について皮膚が赤く腫れ上がった状況を「発赤」「腫脹」と呼びます。またこうなると、触ると熱く、強い炎症による痛みを伴います。これらは「熱感」「疼痛」と言います。

この「発赤」「腫脹」「熱感」「疼痛」がみられた場合、感染していると判断できます。これらの4つの徴候を「化膿の4徴候」といいます。

壊死組織の有無の判断

・壊死組織の有無について壊死組織は黒いか白いかをみます。黒色の硬い壊死組織は褥瘡発生早期にみられ、表皮や真皮層が死んで乾燥化したものです。黒色壊死組織の周囲に「化膿の4徴候」がみられれば、早期に外科的処置が必要になります。しかし黒色壊死組織周囲に「化膿の4徴候」がなければ急いで組織を除去する必要あ必ずしもなく、外用薬でのケアなどいろいろな処置法の選択ができます。 滲出液の多い創面を覆う白色〜黄色壊死組織は皮下組織が死んだものが主体となっています。痛みがあまりなく、滲出液が褐色でなければ感染している可能性は低いと考えます。